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2023_11
15
(Wed)06:00

異彩を放つ404(根室本線)


第三水曜日【師匠作品での更新】


C58404 根室本線 別保〜上尾幌 1971.11頃(推定)

1967年の9月から10月にかけて四国無煙化に伴い多度津機関区から道内に向け6輌のC58が転属されて来た。
顔ぶれは148、255の2輌が五稜郭機関区へ123、197、319、404の4輌が釧路機関区であった。
この6輌多度津機関区時代はお膝元の多度津工場製の集煙装置を搭載して土讃線などで活躍していた罐であり
道内への移動後はその集煙装置は取り外されるも搭載時に短縮された煙突はそのままだった罐もいた様で
その証が釧路機関区特有のデフから煙突を経由するアーチ状氷柱落としに現れています。
この画の404号機の左デフ上の取り付けステーが外側に向かい斜めに逃す事で煙突部の固定位置を下げているのが解ります
また四国の罐に多かった前照灯のシールドビームもそのままでありちょっと異彩を放ったC58だった様です。

C58404車歴
  1946/11/30 汽車製造大阪 製番2540
新製配置 八王子区 
  1956/11/23 松山区
  1963/04/01 多度津区 多度津式集煙装置取付 
  1967/09/21 釧路区 多度津式集煙装置取外しの上デフつらら落としステー装備・旋回窓取付 
  1972/08/19 廃車

余談ですが…
梅小路のD51200も現役最終の中津川機関区時代に集煙装置を搭載していた罐であり煙突のカットも施されていた。
本線復帰に際する修繕の際に煙突を新製するも元の長さに戻さず短縮された状態での作り直しと聞く
ほんの数センチとは言え折角の機会を見送ったのは何故でしょうね?

COMMENT 6

koppel-2  2023, 11. 15 (Wed) 09:12

 ひぐま3号さま細岡で404号機に遭遇しています。しかし72.8/19に廃車と云う事は自分の記憶違いですね。新製配置が八王子区と云う事は八高線でも走ったのかなぁ~初めて撮ったC58は七尾機関区でしたよ。

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マイオ  2023, 11. 15 (Wed) 12:26

煙突が短いまま

胆振線用9600を入換機仕様に改造したのは帯広機関区でしたっけ?
道内異動でも自分仕様に改造するのが常なのかと思えば、このC58は
煙突が短いまま氷柱切りを付けたのか・・・
まあ、煙突を長くするのは面倒だからね~
ところでこの画の感じは200mmかはたまた135mmか。
親近感を覚える画角です。

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ひぐま3号  2023, 11. 15 (Wed) 12:38

koppel-2さん

コメントありがとうございます😊
釧路にはゼロ挟みの400番台は他に406,408,409と計4輌居ましたが404と409は1972年中に廃車
406と408は1974年9月の釧路区無煙化まで活躍していた様ですからこのどちらかとの記憶違いかも知れませんね。
八王子時代、横浜線かなと思っていましたが確かに八高線もありますね。きっとそうでしょうね。
七尾線のC58って丸い小さなおくのと号のヘッドマークをぶら下げて走っていた写真を往時の文通写真交換で得た記憶があります。

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ひぐま3号  2023, 11. 15 (Wed) 12:51

マイオさん

キューロクの入換用専用に右運転席改造は五稜郭機関区配属の罐が主体です。
帯広に流れてきた9654がその五稜郭経験をもつ入換専用機でした。
最後の最後にサヨナラ列車の次補機運用にはぶったまげましたけどね。
元胆振線の二つ目機は39670で帯広に来た際は一灯化されて元々の左運転席ゆえに本線運用されていました。
元二つ目機だと北見の69624も池田に来た79618も同じです。

404と同時期に多度津から流れてきた他の罐で最終期までいた197は廃車流用なのか煙突が普通になっていますので
割と短命だった故にそのままだったのかもしれませんね。この画見るからに短く見えるでしょう。

恐らくこれこの後(この撮影の1年後)私のところにお譲り頂いたMCロッコール200ミリf3.5ではないかなと思います。

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福臨鉄  2023, 11. 15 (Wed) 19:57

細部にまで目を凝らす

私は、もっぱら鉄道のある景色を見て聴いて触ったり臭いを感じて楽しむ
方でメカはからっきしi-182  なので ↑ こうして細かに解説
していただくのは大助かりです。四国は足を踏み入れたことがないので
> 多度津式集煙装置取付 
という記事に初めて四国にも集煙装置があったことを知り勉強になりました。
前回、人跡未踏の地っぽい根室本線 別保〜上尾幌というのを見て手元に残る
文献をあたってみました。『蒸気機関車増刊`71~`72撮影全ガイド』に
・森の中を走る ・10‰の勾配が上り下りにある ・右の左にSカーブ
といった風に魅力的な撮影地として紹介されていました。↑こちらも確かに
不気味な密林といった雰囲気、C58も力強い走りですね。
話は飛びますが、古い写真帳を見返していたら東根室駅近くで撮った根室行
の貨物列車に5tコンテナが4つ載ったコキが見えます。戸口から戸口への
国鉄コンテナ、最果ての駅まで行っていたんですね。

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ひぐま3号  2023, 11. 15 (Wed) 20:51

福臨鉄さん

コメントありがとうございます😊
月に一度の師匠画更新、データ的なものが殆どなく用いた画のテキストはホント超難儀。
掘り下げを如何に図るか?これ月一更新の唯一の利点とばかりに探求の時を過ごしています。
今回は見慣れたC58とは似つかない雰囲気をもつこの404号機の何でだろうを追求してみた次第です。
幸いなことに四国在住時に多度津工場の公開日にC58333を見たり高松市や坂出、高知での保存C58を見たことがあり
多度津工場製集煙装置を見ていたのでこの点を探るきっかけとなりました。

根室東線の別保〜上尾幌、ガイドもあったのですね。全道的にどの路線でも蒸機が走る頃
この東線は客レが一往復と貨物が数本でしたので遠路駆けつけ回れる方々にはどうせ撮るなら荒涼感漂う厚岸以東でとの判断が働き
訪れる方は少なかった様です。師匠は別保が地元だったらしくカブに乗って撮りに行ってたと聞いています。
コキにコンテナ…根室で獲れた海産物を冷凍したものを運ぶ白いコンテナもあった様ですしレムと言う白い貨車も牽かれていた様です。
そんな編成が写る画もあったと思いますのでおいおい開示して行きますね。

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