最東端を目指す441レ(根室本線)
第三水曜日【師匠作品での更新】

C5833 441レ 根室本線 別保〜上尾幌 1972.04頃(推定)
根室に向けた郵便や荷物を積み込んだスユニやマニは常磐貨物支線の隅田川を発して東北本線で青森へ
青森からは青函連絡船で海峡を渡って函館に着く。
函館から急行ニセコ3号(103レ)に組まれ札幌に向かい札幌到着後は21時過ぎに発車する急行狩勝(417レ)にリレーされる
急行狩勝4号は翌朝6時過ぎに釧路到着となりDC急行ノサップを行かせた後の後続列車となる441レに引き継がれ4日がかりで根室に着く
この画、その441レであるが尾を引く煙と蒸気で編成後部に連結されているスユニとマニは見えない。
この画を初めて見たのが半世紀以上前の事、それ以来ずっと釧路に向かう列車だと思い込んでいたのだが
今回、スジを調べたり地形図から立ち位置を探したりしていて客レ(混合列車)は1往復であり
郵便車荷物車が機関車の次位に付くのは釧路行きの編成である事が判った。
この画、機関車の次位はハザの客車であり半世紀に及ぶ思い込みが間違った思い込みと知らしめられた。
そうなると立ち位置も当初は上尾幌側の橋梁からだと思っていたものが別保側であり背景の小さな山が見えることもあり
トンネルを抜けて2つ目の橋梁を南側の斜面から撮ったものではないかと。
推定の撮影時期も72年の11月に初見しておりG2デフ換装にJNR切文字装着で線路端イタドリなどが倒れているが雪が無い
そうなると3月下旬から4月下旬にかけての風情ではないこと言う事で推定の根拠としています。
この441レ返しの444レは混合列車と言う事で後尾に貨車が付くこともあったらしく郵便や荷物の取り扱いを止めた国鉄末期まで
C58からDD51に置き換わっても存続していた列車でした。