ドキュメント中間検査A出場
所謂、お約束的に623の数字並び日付に肖り「ドキュメント中間検査A出場」と題しての更臨です。
チョットばかし長編となりますがお付き合いください。
往時の「北海道鉄道文化協議会(鉄文協)」による「取材」と言うカタチで中間検査Aの出場シーンに立ち会うお誘いがあり
89年のオフシーズンが思いの外早く8月末だっただけに7ヶ月ぶりにC62の走りが見られるぞと一つ返事で参加表明
検査出場ともなれば工場としても平日の作業でありサラリーマンの特権「有給取得」で臨むことに。
<追記>8月末の運行終了後12月にエバーグリーン賞受賞記念運行を撮っており正確には3ヶ月ぶりに訂正

組み立てが終わったC623が検修棟の外に曳き出され小雪舞う中その姿を現す。

キャブ内では「火入れ」作業が始まり焚き木がバリバリと音を立てて燃え出す。



蒸気タービン発電機の電圧測定や給水ポンプの作動、水漏れチェック、コンプレッサーも同様に点検作業が続く

こんな光景をスナップ撮影し、心はこの後行われる構内試運転へと馳せる。

罐圧も上がり出し各部の点検も最終段階となる。
いよいよ構内試運転の開始となり本線の工場引き込み分岐ギリギリまで退行し2〜300メートル程度をドラフト奏でて駆けて来る


折りからの小雪が時折吹雪く様になる中でのテストラン。
テストランに合格となりクルクルパーも装着しいよいよ引き渡しの時を迎える

苗穂工場から出て苗穂運転所に向かうホント僅かな距離でも引渡しの運転はC62ニセコ号の営業運転を担当する機関士さんが行う


苗穂運転所では丁度キハ141系の納車作業もあってC623は扇形庫脇の留置線でひと時を過ごすこととなり
現役当時を彷彿させる様な姿に見惚れたものでした。
2日後の28日夜間に苗穂〜岩見沢間での本線試運転を単機で実施し全ての検査終了となり
1990年度の運行が4月下旬からスタートとなりました。
撮影日1990年3月26日 苗穂工場、苗穂運転所共に立ち入り並びに撮影の許可を得ての臨場。
使用機材
カメラ MINOLTA X700
レンズ ROKKOR MD50-135mm f/3.5
ROKKOR MC28mm f/2.8
フィルム コダックトライX