小沢遠方S字登り(函館本線)

C623+スハフ44系5B 函館本線 小沢〜銀山 1989.07.02
使用機材
カメラ MINOLTA X700
レンズ ROKKOR MD200mm f/4.0
フィルム TX
この当時、モノクロフィルムの現像はTーMAXデベロッパーを使用しての自家現像
風呂場のドアを遮光幕で覆って作った仮暗室でパトレーネからフィルムを取り出しベロをガイドに巻き
現像ドラムに組み込み現像液を投入して定期的な攪拌を行いフィルム現像を開始
停止、定着の作業後水洗いしてスリーブのまま乾燥と言う一連の作業
作業効率をアップさせるためベロを挟む様に2本のフィルムを装填することもしばしば
ただ暗い中での作業、たまにしっかりベロを挟まずフィルム同士を密着させてしまう事も
当然ながら定着明けにに水洗いする際に現像がなされず使い物にならぬネガフィルムとご対面する魔の瞬間に陥ることに
ただ装填時のフィルムの位置がズレた一コマ目だけが不幸中の幸い的な存在をしていることも
この画もその不幸中の幸い的存在となった一枚でした。
この現像時、7月初旬の北海道でも7月ともなれば30度までは行かぬとも暑い時期
密閉した風呂場に篭れば室温も上り現像液20度キープは至難の技となる
ドラムを氷水に浸けたりしながら撹拌部に差し込んだ温度計と時計との睨めっこは汗でダラダラでした。
それでパーともなれば落胆の大きいこと。まあそれも今となってはいい思い出です。
デジタル化されてこんな作業もしなくなり暗室なんて言葉もLightroomなんて言葉に置き換わる時代
あの頃大変な作業で汗したことを懐かしく思うようになったイコール年取ったと言うことでしょうね。