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2022_09
14
(Wed)06:00

小沢遠方S字登り(函館本線)


C623+スハフ44系5B 函館本線 小沢〜銀山 1989.07.02

使用機材
カメラ MINOLTA X700
レンズ ROKKOR MD200mm f/4.0
フィルム TX

この当時、モノクロフィルムの現像はTーMAXデベロッパーを使用しての自家現像
風呂場のドアを遮光幕で覆って作った仮暗室でパトレーネからフィルムを取り出しベロをガイドに巻き
現像ドラムに組み込み現像液を投入して定期的な攪拌を行いフィルム現像を開始
停止、定着の作業後水洗いしてスリーブのまま乾燥と言う一連の作業
作業効率をアップさせるためベロを挟む様に2本のフィルムを装填することもしばしば
ただ暗い中での作業、たまにしっかりベロを挟まずフィルム同士を密着させてしまう事も
当然ながら定着明けにに水洗いする際に現像がなされず使い物にならぬネガフィルムとご対面する魔の瞬間に陥ることに
ただ装填時のフィルムの位置がズレた一コマ目だけが不幸中の幸い的な存在をしていることも
この画もその不幸中の幸い的存在となった一枚でした。

この現像時、7月初旬の北海道でも7月ともなれば30度までは行かぬとも暑い時期
密閉した風呂場に篭れば室温も上り現像液20度キープは至難の技となる
ドラムを氷水に浸けたりしながら撹拌部に差し込んだ温度計と時計との睨めっこは汗でダラダラでした。
それでパーともなれば落胆の大きいこと。まあそれも今となってはいい思い出です。

デジタル化されてこんな作業もしなくなり暗室なんて言葉もLightroomなんて言葉に置き換わる時代
あの頃大変な作業で汗したことを懐かしく思うようになったイコール年取ったと言うことでしょうね。

COMMENT 6

koppel-2  2022, 09. 14 (Wed) 07:05

ひぐま3号さま 現像は中学生の時はベルト式タンク でいっぽんずつチマチマとやっていました。LPLのステンレスタンクに変わったのは、くろくまさんに出逢ってからなので主には国鉄蒸機が終わってからですよ。初めての大井川S51/7からなんて温度管理が甘く硬いネガの増産でしたよ。第一次学生時代は撮影から帰ると4本用タンクが2本あったので大活躍でした。ダークバックの中でリ-ルに巻き込みましたよ。復活ニセコの頃はT-maxでひぐまさん同様でしたねぇ~ 小沢の銀山よりは自分も数度行きましたよ。

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マイオ  2022, 09. 14 (Wed) 08:12

いかにもTX

ああ、これぞTXの粒状だなぁとのっけから感慨に浸ってる私も年取ったという
ことですね。それも悲劇の中で生き残った一枚ともなれば、ご本人の感慨深さは
いくばかりか。

自家現像は高校生のときに1本だけ試しにやってみて、定着不足でがっかりして
諦めました。前回9600乱れ打ち4枚の中の一枚がそうです。暗室時代の痛恨の
失敗作がLightroomでよみがえりってこれいかに。

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ひぐま3号  2022, 09. 14 (Wed) 22:01

Koppel-2さん

コメントありがとうございます😊
往時、鉄道写真、特に現役蒸機撮影においてはフィルム現像を自家現像するのがつきものでしたね。
温度管理や攪拌、現像液注入後のトントンで気泡抜きをろくにしていなかった中学時代の現像ネガは
カビこそありませんが気泡跡や現象ムラに定着不足で画像消失とか若気の至りならぬ馬鹿っ気の至らなさ満載です。
小沢から銀山に向けた205キロポスト付近はお手軽さもあって好きでした〜マムシがいるのが嫌でしたけど(笑)

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ひぐま3号  2022, 09. 14 (Wed) 22:10

マイオさん

コメントありがとうございます😊
TXとTMAX明らかにTXの粒状性とTMAXの平板粒状の違いが歴然と感じたあの頃
今のデジカメの解像エンジンによる高感度ノイズの差にも相通じると比較しちゃうのも年取った証(笑)
往時、645と35ミリ版2台の3台稼働が主でしたので現像失敗でも然程落ち込まず
来週も行くぞ!ってモチベーションとなっていました〜

おっ、長老様も自家現像を齧ったクチでしたか〜
失敗は成功の母、この当時は欲長けて失敗することはあれど画質のクオリティは充分
30年経っても元気なネガですよ〜駄作ばかりだけど(笑)

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福臨鉄  2022, 09. 14 (Wed) 22:33

自分でフィルムを現像する

昨夜、市内の友人からの電話で旧客が1両青色になるらしいという話を聞き
青の客車、、、おお!C62ニセコ以来だぁ~!と30年前を振り返って
寝不足に陥っていたところ当ブログで懐かしの場所を拝見できるとはv-364
モノクロの現像といえば、私は中高生の時だけ、写真部の暗室でです。
中学はほとんどSS・ミクロファイン、高校になってトライX・D76
失敗も多くてネガに傷もつけたi-240 作業は蒸気機関車増刊の
撮影全ガイドの記事を参考にしました。
ひぐま3号さまは平成の世になってからも↑こうした細かな作業をされて
おられだったんですね。感服します。
今夜のBS11のローカル鉄道の番組で大赤字の北海道新幹線の一方で
赤字ローカル線は廃止、、、と。ホントに山線廃止でいいのかどうか。。。
国交省は最近、「コンパクトでしなやかな地域公共交通の再構築」とか
言い出していますが、鉄道はやめてみんなバスにしちゃえと???i-183

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ひぐま3号  2022, 09. 15 (Thu) 07:21

福臨鉄さん

コメントありがとうございます😊
青色へ塗り替え?高崎の箱ですか?一両だけって売却?ロケ?興味津々です(笑)
さてさて皆さん同じようにフィルム自家現像なされていらっしゃる様ですね。
あの当時は現像まで含めて鉄道写真趣味でしたものね。
平成期に…あの頃、モータードライブ付きやワインダー装着と言った自動フィルム送り機能のカメラを使っていたので
36コマ、カシャっとレリーズロックして自動撮影(笑)
そんな1列車一本のフィルムをラボ出し出来るほど余裕もなく自分でせっせと自家現像でした。
北海道に限らず全国的にローカル鉄道の存在価値が散財価値に変わったこの時代
少子化過疎化ともなれば固定運用の鉄道は自由に運行できるバスには勝てないでしょうね。
そのバスだってローカル路線はどんどん淘汰されてコミュニティボンゴ車へとダウンサイジング
そして廃止にと言う流れなんですけどそこは知られていなすぎ
目先の利便性で線路剥がされたら後の祭りですね。

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