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2019_09
06
(Fri)06:00

44年ぶりの邂逅 Part 2

愛すべき数字だけの変な機関車

1975年4月に無煙化された帯広運転区
曖昧な記憶ではあるが櫛の歯が抜けるが如くDE10への置換えで堕ちていった
キューロク達を時系列に思い出してみた。

3月初旬 59683 転属を前提に1休
3月19日 59690 士幌線運用を最後に廃車前提の2止
3月末日 39670 59672 廃車前提の2止の上で東4条の砕石引き込み線に留置
4月1週目 士幌線、広尾線でDE10置換えに向けた協調試運転開始
4月2週目 士幌線上士幌運用、広尾線DE10に置換え
4月13日 59611 士幌線さよならロータリー号牽引
4月20日 49604 士幌線音更運用終了にて無煙化達成
5月3日 19671 9654 による広尾線さよなら列車牽引

2月末から3月にかけた労使交渉によりDL置換えの日が決まるとあれよあれよと言ううちに我が故郷の煙
愛しの数字だけの変な機関車達が消えて行った。

帯広運転区のキューロクによる最後の貨物を牽いた49604には少々思い入れが…
それは以前にブログ記事で記したが4月13日の士幌線さよならロータリー号を追っかけず
音更までの貨物を撮って我が故郷の無煙化を見送ることにしていたのだが
その貨物を牽いたのが49604であり、カメラ小僧が走るキューロクを初めて撮った際の罐も49604であった。

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士幌線 木野〜帯広 1975.04.13(再掲)

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池田機関区 1974.03.17

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広尾線 愛国〜北愛国 1974.11.23(再掲)

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士幌線 木野〜帯広 1973.11(再掲)

あの日、学校の帰り道小学3年生の目に止まった駅で佇む蒸気機関車
それが数字だけの変な機関車でありのちにそれがキューロクと言う機関車だと知り
毎日の日課とばかりに学校帰りにキューロクを眺めたあの頃
その日々が今の鉄道趣味の発端であり、もし仮に帰り道の途中に駅が無かったら
こんな趣味にハマってなんかいなかったと思える程の運命的なキューロクとの出会い。

それだけに59672のプレートが手に入って大喜びしたのも束の間
今度は49604の出物が…

「よせ!散財したばかりでは無いか!夢は44年にして叶ったじゃないか!」と真っ当なクマが叫ぶのをかき消すように
「59672と49604の44年ぶりの邂逅を成しとげよ!それが使命だから導かれたのだ!」と悪っクマが叫ぶ
気がついたらクリック一発で我が手に…

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画してここにその使命を遂げてひぐまと59672と49604の44年ぶりの邂逅となったのであった。
(これを人は馬ッ鹿じゃね〜と呆れ果てるのでしょうね)


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2019年のキューロクの日を前に次期機材購入資金として蓄えたヘソクリは古びた鉄板に置き換わったのでした〜
44年ぶりの邂逅 (完)

COMMENT 16

マイオ  2019, 09. 06 (Fri) 08:05

なるほど!

キューロクの日のご協賛、ありがとうございます。

数字だけの変な機関車、散財物語の完結編ですか。
いやいや、もしかすると、全8輌の帯広配属キューロクのうちまだ2輌・・・
単に「パート2」に過ぎず、物語はまだまだ続く、なーんて。

おそらくこれらのプレートはまず国鉄関係者の手に渡り、最近になってネット
オークションの世界にやってきたんでしょう。それだけに、こりゃえらいことになったの序章かも。もうどうにも止まらない♪

資金枯渇のクマさんの代わりにオークションで落とすと、あとで倍額買戻しに
なったりして。これ、モノポリーの世界だなぁ。

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koppel-2  2019, 09. 06 (Fri) 15:27

 ひぐま3号さま 散財は自己責任です。 音楽的には尾藤イサオの悲しき願いが的確でしょうね。  ♪ 誰のせいでもありゃしねぇ みんな おいらが悪いのさ・・・(アニマルズのカバ-) 自分が初めて買ったレコ-ドです。男の生き方を教えてくれた 名盤ですよ。
 鉄道は 金を失う道 趣味にすれば散財は仕方ないです。

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高辻烏丸  2019, 09. 06 (Fri) 18:31

オークションサイトを覗いてみると・・・
やはり本物は結構するようですね。
私は3万円でゲットしましたが、何といっても半世紀近くも昔の話。
で、そんな二枚とくれば確かに新規ボディーもどこえやら?も納得(笑)

ところで縦並び二枚の後ろ、ちらりと見えるのはC5?の一枚
お宝がどんどん増えていきますね~

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ぜっきあいず  2019, 09. 06 (Fri) 19:17

キューロクの日の本番当日も超大作!これで一昨日の前振り記事のレスで
おっしゃっていた「呆れる展開」の謎が理解できました。
ハイ、はっきりと申し上げますが、呆れました。(笑)

ところで、ぜっきあいずの場合は、5年前の機材なんて現役バリバリどころか
未だ手の届かない高嶺の花ですよ~!でも結果的に希少な旧7Dユーザーの
蒸機ブロガーの輪が令和でも細々と存続する(?)ことになりそうで、嬉しい限りです。

加えて、これで散財はおろか、止むを得ず某近場撮影地に行くしかないひぐまさんと
お会いできる機会も増えそうで、こちらも望外の喜びであります。

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ひぐま3号  2019, 09. 06 (Fri) 22:36

マイオさん

コメントありがとうございます。
ええ、破産の道を歩むことの無いようにと自己体験からの啓蒙記事ですわ(笑)
しかし、客観的に見てもどうかしている奴ですわ、私。
かつてキネ旬の「蒸気機関車」で交通博物館でのプレート販売の記事が出ていて最後の四桁ナンバー機9654のプレートを手にした方の写真に愕然となったのでした。
まあ、その反動ですわ。二枚持ち。流石に三枚以上は持てませんよ。
と言いつつ、レプリカ系が重くて持てないほどあったりして…
ハイハイ、呆れないで下さ〜い!

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ひぐま3号  2019, 09. 06 (Fri) 22:49

Koppel-2さん

コメントありがとうございます。

おっしゃる通り!散財は自己責任ですね。まあ、機材を買おうが花街で豪遊しようが
財布から諭吉さん御一行様が下車されたら同じですよね。
初めて購入したレコードと言えばミッシェルポルナレフの愛の休日。
ホリデー〜ホリデー♩が、このプレートと出会ったらホリデーモノホリデーって頭の中に流れちゃいました(笑)

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ひぐま3号  2019, 09. 06 (Fri) 22:59

高辻烏丸さん

コメントありがとうございます。

かつて1枚3万円で売られた国鉄払い下げのプレートも本物ともなれば
諭吉フットボールチームは最低ライン、特定機ともなるとイナバの物置に諭吉さま一団が載っても落とせないオークションですね。
貨幣価値を考えると当時の3万円は今の10万程度でしょうかね?
まあ、それにしても二枚持ちはチョット無理と言うか無謀、いや無駄ですよね。
ただ今、反省し日々節制をと心しているところです。
因みに、後ろに写り込んだのはC56160のレプリカプレートです。

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ひぐま3号  2019, 09. 06 (Fri) 23:13

ぜっきあいずさん

コメントありがとうございます。

ですよね〜これで呆れない方が居たら、逆に私がツッコミますよ(笑)
今の機材は消費税が上がる前ですので丸5年前。
今回、悩んだのですが何ら5Dmark Ⅲに不満はなく、それをⅣにする必要は無いし
ミラーレスのフルサイズも食指が動かず(M5でミラーレス機に対しての不満だらけが原因)
逆に銀塩機のEOS5を現役復帰させようかと先般の帰省時に大阪へ移動させた程です。

で、ぜっきあいずさんの見立て通り遠征費の捻出が少々タイトになりそうで
(使った分を戻さなくてはならないのと、プレート以外にも思い入れのある鉄板を入手したもので…)←病気です(笑)
それでも、2週間後にはチョットお楽しみが待っております。

ご近所の鉄活動…8日は如何に?
天気イマイチ見たいで秋空が呆空になっちゃいそうですね。

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高野 陽一  2019, 09. 06 (Fri) 23:16

ひぐま3号さん!!ご無沙汰してます。高野です。

何年ぶりの書き込みでしょうか!!
49604と59672のお話、興味深く拝見しました!!
充分、深い感動するお話だと思います!!

あたしも、ひぐま3号さんのお話に共感して、弊ポンコツブログで、
1975年3月29日の、広尾線キューロクのお話を書いてみました!!
もしかして、あの日あの時、帯広周辺で生活していたのですね!!

それではまた、どこかの線炉端でお会いしましょう!!

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ひぐま3号  2019, 09. 07 (Sat) 02:29

高野 陽一さん

コメントありがとうございます。
こちらこそご無沙汰しております。最近はすっかり義務的なお勤めとして週一更新が板につき
撮影の方も殆ど西方での撮影が主で、その回数も減りつつありブログ存続も成否が問われるほどテイタラクなひぐまです。
この度は、おじさんたちのキューロクの日にご賛同頂きキューロクネタでの更新成されたとのこと実行員会事務局(マイオ氏)並びに提唱者のぎんちゃんに成り代わり御礼申し上げます。
しかも、我が故郷のきゅーろくと言う事で心より歓迎申し上げます。
朝ドラの「なつぞら」ですっかり売れっ子になっている帯広っ子でございまして一時期士幌線沿線の町に住んでおりましたが、この無煙化を迎えた頃は帯広っ子、運転区は遊び場の如く顔パスでしたよ。
この29日は行っておらず翌日は池田に行っておりました。

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koppel-2  2019, 09. 08 (Sun) 10:25

ひぐま3号さま 9600の日企画其れなりに盛り上がりましたね。
今朝TVを観ていたら9/1が関東大震災から96年目と紹介されていました。
そういえば昨年9/6は北海道で地震が発生し、札幌清田地区の液状化現象には驚きました。今年の京急の事故などはロンチャンは泣いているでしょうね。
 地元を走行していた数字だらけの変な機関車 西のファンはクンロクと言っていたのを思い出しました。M澤さんから教えて貰った『コンソリの豚娘』 大正時代に設計された罐が国内最期とは・・・海外での9600一族の最期はいつだか判りませんが、アルコ製(DT560)は自分も台湾で撮っております。棒台枠綺麗でしたよ。
大正7年に物産から独立して時代の冠を社名に頂いた創業時の会社にお世話になったのは鉄道讃歌のマーカ-ライトにU村さんの名前が載っていたからかな。
 9600の日 来年こそ安全に迎えられますように・・・


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ひぐま3号  2019, 09. 08 (Sun) 22:29

koppel-2さん

コメントありがとうございます。
お陰様でおじさん達のキューロクの日も6回目を迎えられ、改めて「豚娘」の人気と言いますか
愛着とでも言いますか皆さんのキューロクに対する思いを感じました。
国内だけじゃなく台湾や青島でも晩年まで活躍した罐はある意味技術大国の代表的な存在と言っても過言じゃない気がしますね。
関東大震災から96年目、北海道震災が9月6日で京急の事故が今年のキューロクの日と重なりましたか…
これだけ重なると苦労散々って感じですね。ん?苦労散々?9633…
おっと、我が保有の未公開物件に花文字形式入りの9633レプリカプレートがあるんですよ〜(どんだけ〜!)
来年、このプレートが記事にならないような穏やかな9月6日が来るといいですね。

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u403tsigari  2019, 09. 09 (Mon) 23:49

大変ご無沙汰しております。

以前、一枚目の士幌線で最後に撮られたというお写真の記事にコメントさせて頂きました。
これにはひぐま3号さんの、故郷のキューロクに対する万感の想いが非常に込められているようで毎度胸を打たされます。

私は現役蒸機の最末期世代のため、ほんの限られた蒸機しか目にすることが出来ずキューロクの日に参加することは叶いませんが
数字だけの変な機関車の存在はハチロクと並んで非常に興味のあるものでした。
曖昧ですが、あれはキイハンターだったか、北海道のキューロクが準主役のような形で出ていた記憶があります。
しかし、どこを探しても動画はおろかブログ等でも見かけないので完全な記憶違いかもしれません(笑)

北海道といえばC62というのは誰しも認めるものの、実際に目にしたことのない私でさえ
北海道にはキューロクの存在なくしては語れない、欠かすことの出来ない機関車だと思っています。
草木に覆われた廃線跡を見るたびに、この原野を走っていたのかと想像すると締め付けられるような郷愁を抱く、それが私のキューロク像です。

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ひぐま3号  2019, 09. 11 (Wed) 00:47

u403tsugaruさん

コメントありがとうございます。
こちらこそご無沙汰しております。何かと大変なご様子でしたが落ち着かれているようで何よりです。
キューロクの日…現役時代を懐かしむオッサン達(実質的にはお爺さんか)の戯れ言ネタになっちゃってますが
保存機でも模型でも何でもOKと実行委員会長老が公言しておりますので来季は是非ともご参加下さい。

> 北海道のキューロクが準主役のような形で出ていた記憶…
はいはい、それは花澤徳兵衛さんの扮する機関士が「死ぬんじゃねぇ〜キューロクよ」とギャングに襲われた
列車を必死に操るやつですね。それ「ザ.ガードマン」ですよ。日曹天塩(宗谷本線の豊富からの専用線)でロケされたもので
何と、YouTubeで見られますよ。以下がリンクです。
https://youtu.be/m0TNVyO5juc

幼き日の思い出を上書きなさって下さい。
正しく、北海道の原野を走るキューロクここにありが味わえます。
北海道、特にローカル線におけるキューロクはキハ22と同様に国鉄時代の顔みたいな存在でした。
それ故に消えた路線の殆どがキューロクの活躍した路線でしたので郷愁を感じるのも頷けますね。

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u403tsugaru  2019, 09. 12 (Thu) 02:54

連投失礼します。

ザ・ガードマンの方でしたか!
当時、宇津井健が好きでよく見ていたのに、そちらの方では探していませんでした。
張って下さったリンクから早速見てみましたがSキャブで有名だった9615だったんですね。
見覚えのあるシーンもあり大変懐かしく楽しませて頂きました。

花澤徳衛さん…いい役者さんでした。
時代劇などで気の毒な役をやられていた印象が強かったですが、機関車一本、キューロク一本の古参乗務員という感じがかっこ良かったです(笑)

おけげさまで、ずっと胸の奥にあった支えが取れました
教えて下さりありがとうございました。


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ひぐま3号  2019, 09. 12 (Thu) 22:43

u403tsugaruさん

連コメ歓迎申し上げます。

積年のつっかいが取れて何よりでした。当時私も番組を見て興奮した記憶があり
数年後、中学の時偶然に入手した「鉱山(ヤマ)のSLたち」と言う単行本サイズの小冊子
(道内の出版社が出したもので著者は信賀喜代治さん)
その中かで日曹天塩の専用線紹介の際にこのドラマのことを書いていたので
ずっと記憶していたしだいです。

紹介しているブログがあったのでURL貼ります。
http://syura-muramasa.hatenablog.jp/entries/2011/11/10

因みにこの9615は現存しており、あの有名な「山田コレクション」の一両です。
東武鉄道で復活させるべく整備中のC11も山田コレクションの一両だけに
いつの日にか9615も煙を上げ北の大地を駆けてくれる事があればと思ってしまいます。

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