44年ぶりの邂逅 Part 1
「TETUITA memoris」そのボリューム4はキューロクの日プレ企画

1975年4月に無煙化された帯広運転区
この無煙化まで配置されていたのは8両のキューロク達
転属して生き延びた9654以外は帯広運転区で火を落とし廃車となった。
保存されるもの、解体処分されるものと運命はそれぞれに…
当時、廃車を前提に二止めとなった罐のナンバープレートが外されるのを眺め
寂しさとともに出来るものならその一枚を手に入れたいと思うもの
そんな都合のいい話はなく夢のまた夢であった。
あれから44年の時が流れ、まさかの出物で59672のプレートが我が鉄部屋にやって来た。

この59672は現在、狩勝峠越えの旧線、新内駅跡の施設に20系寝台車を従えて保存されている罐
保存時のプレートは新たに作られたものらしく、現役時代のプレートは人手(多分国鉄関係者)に渡っており
それが巡り巡って我が手にやって来たのである。
59672は士幌線や広尾線、根室本線の帯広貨物ターミナル等で何度か撮影しているのだが
士幌線の黒石平で撮った俯瞰、上士幌で撮ったマヤ検など本人的には「貴重」な分類のネガがそっくり消失
手元に残るのは広尾線の幸福駅や帯広近郊で撮った物だけ。

帯広運転区 1974.10

帯広運転区 1973.12

広尾線 幸福駅 1975.03.16 (再掲)
それでも小学校の帰り道に毎日見かけた「数字だけのへんな汽車」の一両であり少年期の思い出の罐
そんな機関車のプレートと共に過ごす時間が出来たこと、44年ぶりの邂逅が叶ったことに幸せを感じてます。
(これを人は物欲に溺れると言うのでしょうね〜)
9月4日更新にてプレ企画とした「キューロクの日」
明後日の6日は「44年ぶりの邂逅 Part2」として更新予定です。