
室蘭本線 栗山駅 1975.7.29
鄙びたローカル駅で客レ同士が往き交う
客車列車が当たり前に走っていた時代では上下列車の駅交換や複線区間での邂逅などが
それこそこれも当たり前のように見られたものであった。
時が流れ、効率化や駅構内線や施設の省力化などで客レから気動車や電車への置換えが進み
今や客レはイベント列車、主に復活蒸気機関車による牽引でしか見られないものとなってしまっている。
JR東日本では2系統の客車を保有し既に何度か邂逅をイベントとして実施しており
複数の機関車や客車を保有する大井川鉄道に於いても何度か駅交換シーンがある列車運行をしているが
どちらもここ数年はそのようなイベントは企画されていない。
そんな中、JR西日本がやまぐち号の客車を古き佳き時代の客車をモチーフに新製し
従来のレトロ客車と置換えを行うこととなった。
新しい旧客風新造客レのデビューとレトロ客車の最終運行を上下の列車交換が為されるスジとし
共にSLが牽引するという幕末維新やまぐちDCの目玉企画であったのだが…
先般、重連運行日の前日に起きた「長門峡」駅接近を示す標識の無断撤去(持去り)のせいか
加熱する趣味人の動向を察知しその回避を目的としてなのかは解らないが
SL同士の交換が、SLとDLによる列車牽引に変更されたと言う。
もし、それらの事が起因しての変更であれば…
7月のプレス発表後直ぐにレンタカーとホテルの予約をした身としては行くか見合わせるか悩ましい限り
もっとも、体力と気力が衰えたままの身ゆえにSL同士の篠目駅交換と言うモチベーションが消えると
答えは見合わせと決まったようなものである。