
7月に苗穂工場へ検査入場するはずだったC11207号機
その苗穂工場での検査スケジュールが突如撤回され検査を受けさせないこととなった。
今年11月までの検査期限は残るものの既に運用の予定も無くこれは事実上の廃車処分。
207号機への惜別と感謝の気持ちで記事を纏めてみました。

1974年の5月 修学旅行で函館に向かう急行すずらんの車窓からだった。
前年の73年秋に二つ目C11の本場、日高本線の無煙化がなされ
二つ目ライト装備の207号機は長万部へ210号機は小牛田へ転属となり
瀬棚線と石巻線でその走りが見られることとなったが、隣の国だった日高にも行けぬ
厨房の身であったひぐまには、瀬棚も石巻も海外みたいな存在であり
この一瞬の邂逅が現役207号機との最初で最後の対面であった。
時は流れ、次に207号機と対面したのは11年後の85年夏
日高本線時代の故郷である静内町で静態保存されている姿であった
何枚かの写真を撮ったものの今は何処へか行方不明となり当時を偲ぶものは無い
ただ、未だに鮮明に覚えているのは
「こんなに綺麗に整備されての保存ならいつかは走って欲しいなぁ~」と言う感慨
まだ、C623を始め多くの静態保存機からの復活が為される前の話で、ホント夢みたいなものだっった。
そして十数年の後、NHKの連続ドラマ「すずらん」が縁でC11171が復活を遂げ活躍し始めると
人気に乗じたのか、まさかの207号機の復活。
もっとも自分自身がすっかり罐撮りを終焉させた時期での復活にて重い腰は上がらなかったのだが
ひぐま自身が再び、いや三度の罐撮り活動に復活し2009年から今年までの6年間で
5路線6区間18撮影日207号機を被写体としてカメラに収めることが出来た。
復活初対面は・・・美瑛の丘

以降、道内各地の
海に・・・

山に・・・

湖に・・・

そして川に・・・

思い入れのある駅でも・・・

君との出逢いがあった
ありがとう207号機 君を撮ることが出来て幸せだったよ。
本日もお越しいただきありがとうございます。
ご訪問の証とでも言いましょうか「見たよ」「来たよ」って感じで
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見納めは凍える湿原の向こうだった・・・

画像・上から順に
釧網線 五十石~茅沼 2014.02.22 湿原号
長万部機関区 1974.05.15
富良野線 美瑛~美馬牛 2009.06.07 フラノノロッコ号
釧網線 知床斜里~止別 2012.07.01 オホーツク号
函館本線 渡島大野~仁山 2013.04.28 函館大沼号
函館本線 大沼公園~赤井川 2011.12.11 クリスマスファンタジー号
釧網線 細岡~塘路 2014.02.24 湿原号
函館本線 小沢 2014.10.13 ニセコ号
釧網線 細岡~釧路湿原 2014.02.24 湿原号
廃車後の処遇
復活時の搬出の際、運用を終えたら静内町に返却すると言う取り決めがなされており
基本的には静内町に返却されることとなる。したがって巷で聞く関東で復活などと言う話は
現時点で正式に廃車後の処遇を静内町と協議していないので怪しい話である。
また、さらに悲しい話であるが・・・
171号機も次回の検査切れ時点で運用離脱となります、但し特別休車などであと4年は先の話
特急の走らない路線、しかも釧路支社受け持ち管内となれば釧網線しか運用は無くなることになります
J北からSL運行が消えるのは寂しい話ですが
先般、放映されたTVドラマの野球部廃止と同等の意味合いです。
鉄道会社として安全になおかつ民営化による利益体質も企業の務めですから
プライオリティー上SL廃止も致し方ないものです。
いつの日にか、C62、C11に次ぐ道内三度目の復活蒸機がなされることを夢みたいものです。